2014年01月21日
今日は太平洋沿いを南へ向かう。
目的地は襟裳岬。
ゆっくりと街並みなどを眺めつつ味わうように走る。
途中に黄金道路という道があって、とても違和感を感じた。
何でまたこれほど人が少ないところに、とてつもなく立派なトンネル道路をつくってしまったのだろう。
相当お金を遣ったのだというところから付けた名称なのだろうな。 しかし驚きである。
トンネルとトンネルの間に見える浜では昆布を引き上げて乾燥させている。
その磯の匂いがかなりの強い。 これは香りなんてものでなく、完全に匂いである。
今後どこかでこの匂いを感じたら襟裳岬を思い出すことだろう。
そして襟裳岬に到着した。
岬の突端からは海に向かい日高山脈が沈み込んでいるのがよく分かる。
望遠鏡で見るとアザラシが波間に浮かんでいる。
可愛いものだな。
それにしても、ここは有名な岬にもかかわらず、観光客は10人いなかったかな。
土産物屋さんもお客さんは皆無。
この岬は遠い割には他に何もないところから、来る人も少ないのだろう。 歌の文句の通りである。
しかし天気が素晴らしく良い。 波しぶきがクッキリと見える。
宿には100人くらいは宿泊出来そうだが、きょうは4人だけ。
その中で外国人の老夫婦が一組いた。どこの国の人かはわからないが、よくまあこの岬に来ようと思ったものだなあと感心する。
入浴後この日記を書いているとき、海鳴りが心地よいので窓を開けていたら、すっかり寒くなってしまいストーブをつけてしまった。
今日がついに北海道での最後の夜だ。
昆布の匂い、石油ストーブの匂い、そして海鳴りの音。