2009年04月24日
それは数年前のことでした・・・
奥さんは大反対だったようです。
ラーメンが好きで、ラーメン屋さんに憧れて、大手の某配送会社で一生懸命働き、開業資金を貯め、そしてラーメンの専門学校で、ラーメンの作り方を猛勉強して、ついにご自分の店を持った方がいらっしゃいました。

そのお店は、たまたま私の事務所の近所でしたので「会計のほうをみてください」とご依頼を頂きました。
ラーメン屋さんは現金商売ですから、会計はいたって簡単、その面では何ら問題はありませんでした。
「たった一つの問題」を除いては・・・
その「たった一つの問題」とは・・・
開店当初は絶えなかった客足が日を追うごとに遠のいてしまうようになっていったことでした。
そうなると会計のほうは正直ですから、毎月赤字を示すようになってゆきました。
このままではマズイぞ、非常にマズイ・・・そのお店の、まさにその場所では以前にもラーメン屋さんが営業していたことがあり、お客さんが定着せずに廃業していった経緯があったのです。
私の知っている限りではラーメン屋さんが2回続けて廃業しています。皆さんもそうだと思いますが、一度おいしくないと思ったら、そのラーメン屋さんには二度と行きませんよね。
それでも何とか力になりたいと私は思い・・・考えついたのが覆面調査でした。
私の家族や知人、十数人にお願いして、そのラーメン屋さんに食べに行ってもらい、そのデータをまとめました。
その内容は
①お店自体について
②接客について
③値段について
④味について
⑤他に好きな又は嫌いなラーメン屋さんとその理由
の5つです。
内容は様々で、おいしいという人、好みではないという人、中には手厳しいものもありましたが、第3者の声としてすべてお伝えすることにしました。
その後半年・・・客足が次第に増えはじめ、今では昼時は順番待ちをする人の姿まで。
・・・私はその光景を見たとき、すごく嬉しかったです。
それ以上に嬉しかったラーメン屋さんのご主人から感謝のお言葉を頂戴しました。
税理士は税金や会計の数字だけを扱っていればいいものではなく、他のことからも、企業様に貢献させていただけるのだなと、しみじみと感じた出来事でした。
今回のようにうまくゆくことばかりではありませんが、これからも、このようなアプローチの仕方を大切にしようと思います。